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2013年12月02日

総合教養講座「地域政策と地域貢献」(第10回)開催報告 [教務課・地域連携課]

11月27日(水)、姫路市市民局市民参画部文化交流課の田中冨美子課長をお迎えし、「姫路市の国際交流 ― 多文化共生社会の実現に向けて ― 」というテーマでお話しいただきました。講演要旨は以下の通りです。

姫路市における外国人居住者は約10,100人で、人口に占める外国人の割合は約1.9%である。国籍別では、韓国・朝鮮国籍が5,515人と最も多く、次いでベトナム国籍1,881人、中国国籍1,598人、フィリピン国籍391人、ブラジル国籍155人となっている。韓国・朝鮮国籍とベトナム国籍の外国人が多いのが、姫路の特徴である。

姫路市は、1997年に、「多文化共生社会の実現」を基本理念とする国際化推進大綱を策定した。そのために、人権意識・国際感覚豊かなひとづくり、外国人が暮らしやすい環境づくり、世界に開かれた魅力あるまちづくりという3つの基本目標を掲げている。
第1に、ひとづくりに関しては、講演会や国際交流フェスティバルを開催し、国際交流ふれあい事業、青少年相互派遣事業、国際理解出前講座などを行っている。第2の環境づくりに関しては、日本語講座、日本語ひろば、多言語生活相談の開催、FM Genkiを利用したベトナム語による生活情報の発信、多言語生活情報誌「VIVAひめじ」や生活ガイドブック(英語・中国語・ポルトガル語・ベトナム語版)の作成を行っている。第3のまちづくりに関しては、外国語の観光案内版などのハード面の整備、通訳ボランティアなどのソフト面の整備、海外の姉妹都市・姉妹城との交流・協力の推進に取り組んでいる。

姫路市は、ベルギーのアデレード市、アメリカ合衆国のフェニックス市、オーストラリアのアデレード市、ブラジルのクリチーバ市、韓国の昌原市と姉妹都市、中国の太原市と友好都市、フランスのシャンティイ城と姉妹城提携をしている。昨年は、アデレード市と姉妹都市提携30周年を記念して、観桜会や交流会などの事業を行った。

イーグレ姫路の4階にある姫路市国際交流センターは、地域の国際化の拠点として、情報の収集と発信、ボランティアの支援、在住外国人の生活支援を行っている。姉妹都市コーナーや図書コーナーも設けているので、機会があればぜひ訪ねてほしい。

(文責:大塚健洋)