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2014年07月14日

播磨学I(第14回)「瀬戸内海の生き物」を開催 [教務課・地域連携課]

7月11日(金)、姫路市立水族館の長久健氏を講師にお迎えし、「瀬戸内海の生き物」というテーマでお話しいただきました。カメの帽子をかぶった長久氏は、まずギターの弾き語りで「大きな雑木林の仲間」を歌って、世界は一つ、みんなが共生していることを強調されました。そして講義の最後には、学生との写真撮影にも快く応じてくださいました。講演要旨は以下の通りです。

瀬戸内海の漁業としては、小型機船底びき網漁業、船びき網漁業、小型まき網漁業、小型定置網漁業、刺網漁業、一本つり漁業、養殖漁業などがある。漁獲量が減少しているので、水産試験センターで生まれた稚魚を中間育成して放流する、つくり育てる漁業にも取り組んでいる。また、資源管理や漁場保全も重要で、「ガザミふやそう会」などがバックフィッシュ運動を行っている。

瀬戸内海の特徴は、川の水が流れ込むので塩分が低く、栄養分が多いことにある。そのため、ヒラメ、カレイ、フグ、貝、タコ、ウニ、ヒトデ、ナマコ、ゴカイ、イソギンチャク、エビなど、様々な生き物が生息している。瀬戸内海で最も多く取れる魚は、カタクチイワシである。

魚の形には理由があって、イシダイのような平たい魚は泳ぐスピードが速く、アカウオのような細長い魚は、砂や穴倉に隠れるのに適している。面白い生き物としては、ヒラコウカイカムリなどの貝殻をかぶるカニや、音を打ち鳴らすハサミを持ったエビなどがいる。大型の生き物としては、アカウミガメがおり、姫路市立水族館でも飼育している。

(文責:大塚健洋)