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2014年10月21日

世界で権威ある学術誌ネイチャーの系列誌Scientific Reportsに宮本准教授の論文が掲載されました[薬学部]


論文タイトル:
Structural model of ubiquitin transfer onto an artificial RING finger as an E3 ligase
Scientific Reports(freely available online at http://www.nature.com/scientificreports
論文はこちら

研究プロジェクト方針:
白血病、乳癌、関節リウマチ、パーキンソン病、アルツハイマー病などといった様々な重篤な疾患の診断、病態把握を行うことは重要です。これらの治療前に適切な薬剤を選択できる診断法があれば、患者への危険性や負担を軽減できます。また、このような治療前診断が可能となれば無駄な薬剤の使用を避けることができ、高齢化の進行と医療の高度化が医療費を押し上げている現在、国民医療費の抑制に貢献できます。これまで、我々のグループでは、治療前診断に有用な新たな手法を提案し研究を進めてきています。

研究概要:
生体内でのタンパク質の品質管理機能を担うユビキチン化は、上記のような様々なガンなどの疾患との関係が深く、ユビキチン化の度合いを高感度に検出・測定できれば将来的に疾患の診断・病態把握が可能です。これまで、ユビキチン化の高感度な検出・測定を実現するために、ユビキチン化に関わる酵素であるユビキチンリガーゼ(E3)の人工的な分子設計・合成に成功しており、さらに、これを活用することで疾患診断が可能かどうかを検討してきました。本研究は、ユビキチン化研究プロジェクトの一環として行われてきたもので、本論文では、人工的なE3の原子レベルでの作用機序を明らかにしました。この成果により、ユビキチン化を活用する疾患診断の実現の可能性が高まったことが評価されました。
なお、文科省科学研究費および武田科学振興財団から支援されています。