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2015年02月25日

播磨学II(第14回)「FM Genki ラジオ『手柄山ピースフル・メッセージ』~メディアの目指すもの」開講(報告)[教務課・地域連携課]

1月16日(金)、FM Genki ラジオの田口秀幸プロデューサー&パーソナリティーを講師にお迎えし、「FM Genki ラジオ『手柄山ピースフル・メッセージ』~メディアの目指すもの」というテーマについてお話しいただきました。講演要旨は以下の通りです。

FM Genki ラジオで、第2日曜日の午後4時から1時間、「守りたいもの」という曲に合わせて始まる「手柄山ピースフル・メッセージ」という対談番組がある。平和の尊さを訴え続け、今年の4月で8年目を迎える。

そもそも手柄山公園の「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」とは、軍人や軍属に対する慰霊行事や施設はあるが、約51万人の一般市民の犠牲者を供養する施設が存在しなかったので、建設されたものである。その中心になったのが、焼け野原の姫路から立ち上がった男、当時の姫路市長・石見元秀であった。慰霊塔は昭和31年に完成し、地中に剣を突き刺した形は、不戦の意志を表している。

田口氏は足のけがのリハビリのために、偶然公園の石段を登っていて慰霊塔の存在に気付いた。そして戦争体験者の話を聞いて、戦争を生き抜いた人の声や慰霊塔に込められた願いを後世に伝えたいと番組を続けてきた。この活動は各種新聞やNHK神戸発のニュースでも取り上げられる。

現在、番組では4つの取り組みを行っている。
(1) 県外の空爆体験の取材、放送。
(2) 毎年10月に行われる平和祈念式への学生参加のお願いで、姫路獨協大学が昨年初めて参加。
(3) 手紙での慰霊塔のアピール。
(4) その人ならではの話の放送である。

日本は様々な戦争をしてきたが、戦場となったのは太平洋戦争だけで、平和を願う話は大切である。慰霊塔が教えるもの、慰霊塔から学ぶものがある。

(文責:講義担当責任者 大塚健洋)