姫路獨協大学と株式会社 本田商店(兵庫県姫路市 代表取締役社長:本田眞一郎)との産学連携事業による共同開発第三弾として、『姫路さぎそうこうぼのお酒』を販売することをお知らせいたします。
姫路獨協大学 薬学部では、姫路市にゆかりのある花から分離した酵母をもとに日本酒の開発・研究を行っています。第一弾『姫路城さくらこうぼのお酒』、第二弾『姫路きくこうぼのお酒』に続き、第三弾として新たに姫路の市花「さぎ草」由来の酵母を用いた日本酒『姫路さぎそうこうぼのお酒』を2020年7月21日(火)にタツリキショップ・姫路城周辺の土産物屋などで販売することが決定いたしました。
● 姫路さぎそうこうぼのお酒
300ml/1,100円(税込)
商品販売に関するお問い合わせ:株式会社HDUアカデミックサービス
● 2020年7月21日(火)
『姫路さくらこうぼのお酒』について
<姫路城内の桜の花から見つけた、たった1種類の酵母>
産官学連携事業の一環として、薬学部医療薬学科 衛生・微生物学研究室 川井眞好 准教授らは、世界文化遺産 姫路城内に咲く桜の花びらから242種類の酵母菌を培養、分離。アルコールの発酵能力や耐久力にかなう酵母を奇跡的に1株だけ発見しました。2年の歳月を経て2015年の春に商品化、姫路城グランドオープンに合わせて初回販売を開始。
『姫路きくこうぼのお酒』について
姫路獨協大学内で栽培している食用菊から酵母菌を採取。酒米・山田錦特有の甘みがあるうえ、菊の酵母から出る独特の酸味が味わいを引き締めています。さんまの塩焼きなど油っけのある食べ物によく合い、冷やして飲むのがお勧めです。
『姫路さぎそうこうぼのお酒』について
自然界に広く存在する天然酵母は、開花しているごく短い期間においてのみ花に付着します。そのため酵母菌を単離できるのは非常に難しく、多くの花びらのサンプルが必要となりました。そこで、「さぎ草栽培展」に出展される皆さまや市立手柄山温室植物園関係者、さぎ草栽培家の方々に花のサンプル採取のご協力をいただきました。
足掛け3年、合計1,000株を超える天然酵母を単離し、アルコール発酵能力や耐性、香気成分などの性状を解析し、清酒製造に使える酵母を発見しました。市内の酒造会社である株式会社 本田商店と協働し『姫路さぎそうこうぼのお酒』として商品化に至りました。
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