【お知らせ】藩校で学ぶ「敬業館講座」始まる [地域連携課]
姫路市教育委員会が開催するこの敬業館講座は、平成16年から文化財の周知と活用を図るため、県下で唯一現存する林田藩校「敬業館」講堂での、市民を対象にした公開講座です。
敬業館は寛政6年(1794)に林田藩主建部政賢が創設した藩校で、建物は姫路市指定重要有形文化財となっています。幕末期の日本を代表する漢詩人、儒学者の河野鉄兜らが教授を務め、当時では珍しい士庶共学の藩校として多くの人材を育成しました。
この当時の姿をそのまま残した歴史的な場を利用しての、本学教員による4回シリーズの講座です。
第1回目は9月10日(土)に、本多学長が「薬草の楽しみ」と題して、講義を行いました。
代表的な薬草の紹介から始まり、中国の薬草を収載した神農本草経から政和本草までの歴史や正倉院薬物についての説明、また、江戸時代初期に伝えられた本草綱目とわが国の本草学への影響を、薬用人参を例に解説。
講義終了後には熱心な受講者から専門的な質問もあり、学長の講義に対する期待度の高さがうかがわれた。
教育委員会によると、今回の受講者数は昨年の倍近くに増えており、姫路獨協大学の講師陣による成果ではないかと話されていました。
2回目以降の講座は次のとおりです。
回 |
開講日 |
内容 |
講師 |
2 |
9/24(土) |
盤珪の不生禅と田捨女の俳句 |
姫路獨協大学教授 岡田勝明 |
3 |
10/1(土) |
百人一首を読む |
姫路獨協大学教授 冨田志津子 |
4 |
10/15(土) |
論語を読む |
姫路獨協大学教授 山﨑みどり |