平成26年8月2日に、平成26年度ひらめきときめきサイエンスを開催しました。
この「ひらめきときめきサイエンス」とは、研究機関で行っている最先端の科研費の研究成果について、小学校5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、ふれることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムであり、昨年度に引き続き、クラゲが持つ緑色蛍光タンパク質(GFP)を中心とした講義と実験を体験していただきました。
午前中に実施した講義では、受講者に光について学んでもらうために、回折格子というものを使って蛍光灯の光が7色に分かれる様子を観察してもらい、人間の目が色を関知するメカニズムについて学んでもらいました。
次に蛍光の例として、テレビアニメでも取り挙げられることが多いルミノール反応を観察してもらい、その後、清涼飲料水に紫外線を当てると蛍光を発する様子を観察してもらいました。
その後、自分の持っているもので蛍光を発するものがないかどうか調べてもらいました。蛍光色素が身近なものであることを実感してもらえたと思います。もちろん、GFPに紫外線を当てると緑色の蛍光を発する様子も観察してもらいました。
じめじめと暑い日でしたが、お昼休みには薬草園散策ツアーも行いました。
午後に入り、実験の簡単な説明に続いて、いよいよ実験がスタートです。
共焦点レーザー顕微鏡を使った細胞の観察のほか、タンパク質濃度とGFP濃度の測定実験では、試薬を混ぜたり、さまざまな機器を使って吸光度や蛍光強度を測定してもらいました。
実験終了後のクッキータイムを使ってGFPの応用例の紹介と今日のまとめを行いました。
この後、受講された方全員が未来博士号を授与され、終了となりました。
実施代表者としてこのプログラムを担当させていただいて今年で4年目となりますが、毎年、受講生の方々の「お~!」というどよめきや眼が輝く様子などが、何にも代えがたい喜びであり、励みになります。
全体としては受講生の知的好奇心を刺激でき、プログラムを成功させることができたと思います。ティーチングアシスタントとして参加してくれた薬学部の学生も受講生に対して上手に指導できていたと思います。
最後に、今回のプログラムに参加してくださった方々に感謝します。皆さんのおかげで、我々も非常に有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
ひらめき☆ときめきサイエンスとは?