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2020年05月01日
姫路獨協大学 看護学部棟

看護学部 学生の皆さんへ

看護学部長 井上清美

看護学部の学生の皆さん、いかがお過ごしですか。すでに、ホームページで確認していただいているとは存じますが、履修登録が進み、いよいよ遠隔授業が開始されます。

新型コロナウイルス感染症の影響による緊張の中での入学式や進級ガイダンスから、早ひと月が立ちました。キャンパスは皆さんを迎えた桜の季節を経て、新緑の輝きと藤棚の藤がうす紫に美しく咲いています。例年ならば、この明るく広いキャンパスで、学友と共に語り合い、切磋琢磨しながらの学修の日を重ねていただいている予定でしたが、皆さんに大学に登校していただくことができず、未だ対面での授業や臨地での実習を行うことが叶わない状況が続いております。

国をあげての緊急事態宣言のなかで、学生の皆さんの生活も大きな負荷の中にあると存じます。そして、いつから授業が始まるのだろうか、実習はどうなるのだろうか、国家試験の準備学習はどのように行うのだろうかと、今後の学修について不安に思う日々を過ごされていると推察いたします。

大学では、学生の皆さんと教職員の健康と安全に配慮しつつ、教育活動継続について大学を上げて検討した結果、5月7日からの遠隔授業や課題学習、主にグーグルクラスルームを活用した形態でのカリキュラムをスタートすることになりました。看護学部も早く対面授業が開始できる状況になるのを心待ちにしながら、緊急体制が長期化することも考えつつ、皆さんの学修の機会と質を維持するための努力をしていきたいと思っています。学生の皆さんも、可能な限り学修の準備を整えて、授業への参加をしてください。同時に、心配事なども相談できる体制が整えていけると存じます。

さて、今、医療職として巣立っていった皆さんの先輩は、この厳しい状況下で、その使命を果たすべく頑張っています。学生の皆さんも、志された看護師・保健師という職業の厳しさや社会的使命、人々のつながり、行動変容の困難さについて、新型コロナウイルスをめぐる多くの報道を通じて、より身近に感じられているのではないでしょうか。先輩や実習施設、社会を支える多くの人々への感謝の思いと共に、是非、皆さん自身が看護を志すものとしての自覚をしっかり持っていただきたいと思います。私たちは、等しく大きな影響を受け、同時に感染への不安の中にあります。感染防止行動を一人一人が自分自身の問題として受けとめ、冷静に慎重な行動をとってください。自身の健康と接する人々への影響を考え、気を緩めることなく、取るべき行動の判断をしてください。特にこのゴールデンウィークは、自重して過ごしてください。会いたい人にも会えないかもしれませんが、今は、みんなで感染拡大を防ぐという責任を共有しましょう。健康管理に努められ、姫路獨協大学看護学部の学生として、将来の医療や看護を担うものとしての誇りをもって、過ごしてくださいますようお願いいたします。

なお、感染状況・社会情勢に変化が生じた場合には、現時点の対応策も変更していくこともございます。その際には、大学ホームページ等にて速やかにお知らせいたしますので、随時ご確認をお願いい たします。

2020年5月1日