医療の現場において、チーム医療や多職種連携、院内コミュニケーションの取り組みが話題となることが多くなりました。特に治療や退院後の暮らしにおいても、患者様やその家族も含めた対応の重要性が議論されています。将来医療現場で働く学生たちには、大学で専門教育を受ける早期から、それぞれの職種の関わりを理解し連携して、個々の専門スキルを発揮できるような教育の取り組みが重要な課題となっています。
姫路獨協大学は、薬学、看護、理学療法、作業療法、言語聴覚療法、臨床工学を学ぶ学生が同一のキャンパスで学ぶ環境を整えており、医療にかかわる専門教育を受ける学生が、相互に理解し合う取り組みとしてのセミナーが、各領域の関係者の努力により実現いたしました。
先ずは各領域の専門性を理解するために、現場経験豊かな各領域の先生から説明を受け、学生たちは少人数のグループに分かれ、多職種連携の取り組みの重要性についてお互いの考えを出し合い、まとめる試みに取り組んでいます。
第1回は、各職種の理解とグループのメンバーの相互理解を実施しました。
このような取り組みに関して少し学生の意見をまとめてみました。
『セミナー全般に関して有意義な取り組みとなったか』に関して、(大いにそう思う、そう思う、普通、あまりそう思わない、思わない)の評価は、「そう思う」の学生評価が多く、『多職種連携を理解することに貢献できたか』に関しても「そう思う」の学生評価が認められました。『グループの取り組み』に関しては、「普通」の評価でしたが、1回だけではまだグループとしての機能が発揮されていないと考えられます。『第2回セミナーへの期待』に関しては、「そう思う」の学生評価が多くありました。また、もっと時間をかけて聴きたい療育の問いには、薬学、理学療法、看護、言語聴覚、臨床工学、作業療法全ての領域が取り上げられていました。
次回のセミナーも有意義な取り組みとなるよう努力しています。