7月24日(月)、本学看護学部棟において「臨地実習協議会」を開催いたしました。
この会は、本学の教育内容や臨地実習における到達目標、昨年度の実習の報告をお伝えし、実習施設の皆様との連携強化と看護学実習指導の質の向上を図ることを目的としております。実習施設から37名の方がご出席くださいました。
井上学長(以下「学長」という)、三宅看護学部長(以下「看護学部長」という)の挨拶の後、赤星実習委員長の協議会についての説明、2022年度の実習の報告、次年度の新カリキュラム下での実習の説明の後、ご出席者・教員の紹介、講演会、分野交流会が行われました。
学長からは、看護職者として課題を乗り越える力、前進する力、地域医療を支える人材育成へ向けた本学の使命と抱負が語られ、施設の皆様方のご支援に感謝のことばが述べられました。
看護学部長からは、教育についての実習施設のこれまでのご支援とご理解、特にコロナ禍での学内実習や実習指導における施設の皆様の温かいご配慮に感謝のことばが述べられました。
報告会では、江口教授から令和4年度の「臨地実習報告書」をもとに、本学看護学部の臨地実習の成果と課題について説明を行い、続いて赤星教授から2022年度指定規則の一部改正及び施行に伴う本学の新カリキュラムとそれに基づく臨地実習での変更点について説明を行いました。
特別講演は、公認心理師・臨床心理士であられる佐藤真司先生に『学生の主体性が発揮できる関わり方』をテーマにご講演いただきました。
学生が自らの意志や判断によって内発的に行動できる関わりについて学び、「主体性が発揮できる関わり」の真髄が、看護が大切にしている「対象理解」「関係性の構築」「持てる力」「意思決定」等と重なり深い示唆を与えられました。
最後に、各分野に分かれて、本学の教員と実習施設の指導者の皆様との間で分野交流会を行いました。基礎、成人急性期・慢性期、老年、小児、母性、精神、在宅分野に分かれ行いました。
講演での内容に示唆を受け、これまでの関わりを振り返りながら学生やスタッフ・患者様への関わりについて思いや意見交換が活発になされました。
昨年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、臨地実習協議会はオンラインでの開催でしたが、今年度は4年ぶりに対面による開催を行うことができました。
ご参加いただきました指導者の皆様から「他の施設の実習状況を聞くことができ、また、先生方の思いも確認することができたので、実習に向けて非常に参考になりました」との感想をいただき、実習施設の皆様との連携がより強化されたように感じます。
お暑い中、またご多忙のところご出席いただきました皆様に、心から御礼申し上げます。
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