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新年のご挨拶

2024年が、皆さまにとって、より良い年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

 甲辰年には、いきおいの芽が成長して、夢を実現する力強さが宿るといわれています。しかし、この新年は、あまりにも厳しく悲しい出来事での幕開けとなりました。
能登半島地震の発災、続いて、日航機と海保機の衝突という、信じられないような出来事が現実となっています。お亡くなりになられた方々、ご関係の皆々様には、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。


 激甚災害である被災地では、未だ行方の分からない方々も多く、被害の全容や生活復旧の見通しも困難な状況であることが報道されております。引き続く余震、停電・断水・孤立、交通遮断、積雪による被害など、被災されました方々には、いっそう厳しい日々が続いております。心からお見舞い申し上げます。


 本学においては、被災地域出身者等在学生の安否については、発災当日より、危機管理の観点から大学を挙げて動いていただきました。
在学生や本学関係者からの大きな被害としてのご報告はございませんでしたが、被災地出身者の中には、避難所への避難、実家の被災等、困難な状況が継続していることも案じられます。
災害は、発災直後から中・長期にわたり、多彩な支援が必要です。現在は、自衛隊、消防、警察等行政や組織だった機能を中心とした支援体制での支援が中核と伺っております。
本学においても、改めて、常に災害に備える必要性を実感しておりますことから、危機管理対策会議での課題検討を含めて、防災対応について検討して参ります。なお、本学は、被災地の受験生への支援について、受験料の免除、学費の支払いの猶予等について、早急に対応いたします。


 さて、本日より、大学は、新しい年の授業等が開始されております。
 18歳人口の急激な減少により、私立大学のおかれている課題は多岐にわたり、本学にも数多くございます。その中で小さな一歩ではあっても、大学での新たな取り組みでの明るいきざしが広がるよう、地道な活動を積み上げていきたいと思っています。現在は、姫路獨協大学の人材や社会資源があればこそ提供できる、前向きな取り組みを具体的に進めていくことを検討中でございます。
教育機関として、学生を中心に、協力し合ってチャレンジすることが実りにつながる一年にしていきたいと存じます。
学生の皆様におかれましては、各学年の総仕上げの時期ともなります。特に国家試験受験を控えておられる皆さんには、体調にも気をつけて、目標達成に向けてしっかりとした学習を続けてください。
本年も、共に頑張っていきましょう。


令和6年1月9日
姫路獨協大学 学長 井上清美