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2012年08月24日

はりま歴史講座「平清盛」第2講を開催(報告) [播磨総合研究所・播磨会]

 5月19日(土)、はりま歴史講座「平清盛」第2講を開催しました。姫路獨協大学非常勤講師(播磨学担当)・播磨学研究所研究員の濱田浩一郎先生が、「平清盛の実像と中世社会―播磨国との関係を交えて」というテーマで、(1)中世の時代像、(2)武家勢力の合戦方法、(3)平清盛の人物像、(4)平清盛・平家と播磨国の関係について論じられました。

 平清盛が生きた中世では、人々は常に病気、災害、飢饉、戦争に脅かされていた。役所の前に死体が放置されていても、訴えがなければ調べないような自力救済の時代であった。そのような時代に生きた清盛は、人情に厚く、冷徹で、抜け目のない人物で、有能な軍事指揮官であった。彼は特に播磨とは関係が深く、父の忠盛、清盛と2代続けて播磨守に任じられた。また、福原遷都が準備不足から失敗に終わるなかで、印南野(現在の加古川市)遷都も考えていたことや、姫路市夢前町、赤穂郡上郡町の小野豆、佐用郡佐用町大畑に、平家の落人伝説が残っていることなどを紹介されました。

 第1講を担当された老大家の高橋先生とは対照的に、29歳と若い新進気鋭の濱田先生のエネルギッシュなお話に、参加者一同引き込まれるように拝聴いたしました。(大塚健洋)