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2013年05月31日

岡村恵美子教授が「ひょうご科学技術協会 学術研究助成」に採択・贈呈式に出席 [薬学部]

本学薬学部・岡村恵美子教授の研究が、公益財団法人ひょうご科学技術協会「平成25年度学術研究助成」に採択されました。

この助成は、ひょうご科学技術協会が基礎研究・応用研究など学術研究をバックアップする目的で実施されています。

贈呈式は5月27日に神戸ポートピアホテルで行われました。熊谷信昭・理事長から贈呈書の授与、井戸敏三・兵庫県知事、野間洋志・兵庫県議会副議長その他ご来賓の方々から祝辞を頂戴しました。

今回の助成の対象となった岡村教授の研究テーマは、“In-Cell NMRによる薬物の細胞内輸送の定量計測と予測モデルの構築”です。核磁気共鳴法(NMR)を用いて、生きた細胞へのくすりの輸送過程をリアルタイムで観測し定量する方法を確立した後、小分子から巨大なタンパク質までの輸送のようすを“そのまま”捉えて、くすりの作用や毒性の予測、創薬研究に応用することを目標としています。


核磁気共鳴は、最近病院などで広く用いられる“MRI”と同じ原理で、くすりがどのようにして細胞の中に移行し、細胞の中でどのように働くかを、原子・分子の姿から捉えることができます。生きた細胞へのくすりの輸送機構を明らかにする新しいアプローチとして注目されます。

くすりがもっとよく効くためにはどうすればよいか、副作用を減らすにはどうすればよいか、新しいくすりを作るにはどうすればよいかを考えるために重要な基礎研究として、今後の展開が期待されています。

研究には、本学薬学部の通山由美教授、原矢佑樹助教、安岐健三助手が、共同研究者として参加します。